オークション会場ってどんなとこ?


当店にはいくつかの仕入れルートがありますが、一般的な中古車店と同じく業者専用のオークション会場での仕入れも行っております。ヤフーオークションなどの誰もが参加できるオークションとは違い、オートオークションは古物商を持った業者しか入会することのできない、業者専用の卸売り市場です。

肉や野菜、魚市場などの映像はテレビでもよく紹介されているのでイメージも掴みやすいかと思うのですが、中古車オークションはあまりメディアで紹介されることもありませんので、簡単ではありますが、画像と共に少しだけご紹介します。

 


広大な敷地には、検査を受けた数多くの車が整然と並べられています。数千台~会場によっては1万台以上もの中古車が並んでおり、お目当てのクルマの場所を見つけ出すのも一苦労です。

灼熱の夏、極寒の冬、雨や風などなど、季節や天候に左右されながら多くの出品車を1台1台下見していくことは、決して楽な作業ではありません。

 実際に現車に触れて確認できるときは、エンジンを掛けて異音やオイル漏れ、ATショック、ギア鳴りは無いか?エアコンやパワーウインドウ等の電装品が問題無く動作しているか?ときには車体下に潜り込んで下回りの状態をチェックするなど、可能な限り現状を把握するようにしています。

現車を確認できないようなときは下の画像にある出品票から車輛状態を確認します。

 


こちらは当店が実際に出品したときの検査票です。検査票とはオークションへ出品された車輌のチェックシートのようなものです。年式・車名・グレードといった基本的な情報から各種装備品、内外装の状態、不具合箇所等が記入されています。

会場の検査員が公正な立場で内外装の状態から不具合箇所までのチェックを行い、そして記入していくものですので、遠方の業者でも現車を確認することなく安心して応札に臨むことができる、信頼の置けるものです。

 


こちらはPOS席という、バイヤーが競りに参加する場所です。前方にある大型スクリーンと共に、各席に用意されているモニター上にも出品車の情報が表示され、画像下部に写っている応札ボタンを押して競りに参加します。席もかなり多いのですが、バイヤーの数が多いので、良い場所を確保するのに苦労します。

1台当たりの競り時間は僅か10秒ほど。この短い時間の間に業者間の熱い駆け引きが繰り広げられます。


画像が少ししかなかったものですから、分かりにくいかとは思いますが、オークション会場の雰囲気が少しは伝わったでしょうか?当店は多くの在庫を抱えて販売するスタイルではありませんので、注文をいただいたとき以外の仕入れは積極的には行っておりませんが、お問い合わせをいただいたクルマや個人的に好きなクルマ(笑)の相場を中心に、全国のオークション会場へ出品されているクルマ達を常にチェックし、良いものがあればチョクチョク仕入れております。