リペアの耐久性について

本革シートやソファ・椅子、ステアリングなど、革製品のリペアをされている業者さんは数多いですが、中には施工直後は綺麗なものの、普通に使用しているのに1年程度でリペア箇所がボロボロになってしまった…という話もよく聞きますし、ご依頼をお考えの方は、仕上がりはもちろん”耐久性”について多くの不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?

そこで、当店が使用しておりますプロダクトの高い安全性や耐久性を検証するため、現在進行形で店主も色々とテストしております。わずかですがご紹介いたしますので、参考にしていただけると幸いです。


 

まず、店主の近場へのアシとして活躍してくれているエイプ。純正のシート色はブラックだったのですが、イメージチェンジと耐久性テストを兼ねてダークブラウンへカラーチェンジしてみました。写真撮影時でほぼ2年が経過しております。

黄色のタンクともいい感じに合ってます。リペアやホイール修理、自動車の内外装仕上げなど、ガレージを使う日中は季節や天候に関係なく屋外に1日放置しているケースが多く、車内や屋内より過酷な環境下にあると思います。

塗装して約2年が経過しておりますが、ご覧の通り何の問題もありません。手触りなども塗装前と何ら変わらない自然なものです。当店が使用しております材料はそんなヤワなものではありません。時が経つほどにそれを証明してくれています。

 

ライディング時の摩擦はもちろん、真夏の直射日光、極寒の冬、突然の雨や雪にもへこたれておりません。日中は基本ガレージの外に出しておりますので汚れてますが、お手入れは固く絞ったタオルでゴシゴシやるだけで綺麗になります。塗装しているからといってお手入れに気を使う必要もありません。

 

こちらは本革の端切れを2つに破き、右側だけを当店の革用塗料で塗装してみたものです。

至近距離で見てみても、まるで染めたかのような仕上がりです。もちろん本革独特の匂いも損なわれておりません。色褪せのみの施工でしたらオリジナルのシボ模様が損なわれることもありません。

 

お客様の前で何度も何度もありえない強さでゴシゴシと擦り合わせておりますが、まだこの状態をキープしております。さすがに塗装が薄くなってきている部分もありますが、パキパキと塗装が割れることはなく、使い込んで擦れてきたような自然なやれ具合と驚異的な耐久性に店主自身も驚いております。

また、画像のようにグシャグシャに折り曲げても何の問題もありませんので、柔らかい部分やよく動く部分でも十分に耐えることができることをご理解いただけるかと思います。


バイクのシートは塗装から約2年という時間が経過しておりますが、車内や屋内より過酷な環境にありながら、塗ったばかりの頃と何ら変わらぬ状態を保っております。

革の端切れも、本当に何度も何度も塗装面をゴシゴシ擦り合わせているにもかかわらず、ご覧のような状態を保っていることから、革シートはもちろん、ステアリングやソファ、椅子など、負荷が掛かる部分でも問題なく長期間ご利用いただける驚異的な耐久性の高さを証明してくれていると思います。

こうなると、あとどれ位持つのかが楽しみです。これからも様々な耐久テストを試して皆さんへご報告したいと思います。