■施工例■　ポルシェ９１１（９３０型）　ダッシュボードの劣化による亀裂・割れの補修（リペア）

ポルシェ９１１（９３０型）　ダッシュボード劣化による亀裂・ひび割れの補修

 劣化による亀裂があちこちに見受けられ、症状の進行を抑えようとしたのかアーマオールのようなものが塗られていましたが、それもムラになっており、ちょっと個人のレベルではどうしようもない状態になってしまったポルシェ９１１のダッシュボードです。

フロントウインドウに近い部分に亀裂などがある場合は、下地処理や塗装が困難ですので、ご覧のように取り外していただいた状態でお預かりして施工します。

あちこちにあった亀裂が無くなり、色ムラのあった表面も綺麗になりました。

亀裂部は劣化によって大抵反り返っておりますので、施工後も多少は跡が残ってしまうケースが多いです。見る角度によってはさほど目立たないのですが、施工後のイメージをしていただくためにあえて目立ちやすい角度から撮影したものを掲載しております。ご覧のとおり完全な新品同様には戻らないことをご理解いただいたうえで施工をお受けしております。

ダッシュボードをはじめとする内装パーツにはシボ模様が付けられているものも多いのですが、傷を削って塗装しただけでは元々あった模様が消えてしまいます。模様の無い平坦な表面だと光の反射具合も変わってしまうので施工箇所だけがテカったように見えてしまい、周囲と見比べるとどうしても違和感が出てしまいます。

当店では消えたシボ模様も出来る限り再現しております。もちろん全く同じ模様を作ることはできませんが、何もしないツルツルの表面に比べると違和感をかなり抑えることができます。こちらの施工例では再現が難しいタイプの模様でしたので、違和感を抑えるために模様も広範囲にボカすなど、対象物によってその都度施工方法を変えております。

塗装にはＭＳＤＳ付きの安全性の高い水性塗料を使用しておりますので乾燥も早く、更に溶剤系の塗料のような嫌なシンナー臭なども残りませんので、施工後はすぐにお使いいただけます。

入念な下地処理も施しますので、施工後すぐにパリパリになって剥がれてくるような心配もありません。更に、ラッカースプレー等では不可能な　”艶加減の調整”　も可能です。妙に光沢のある仕上がりになることは無く、周囲に合わせて適度に艶を引かせた自然な仕上がりを実現します。

絶版車・旧車、新品パーツが見つからない貴重なお車をお持ちのオーナー様、販売店様、もしかしたら当店がお手伝いできることがあるかもしれません。ダッシュボードはもちろん、ステアリングなど、貴重なパーツを安価で蘇らせるリペアという方法を是非お考えください。

交換の数分の一の費用で問題解決のお手伝いをさせていただきます。

※経年劣化による亀裂の補修については、全体的に内部まで劣化が進行しているものが殆どです。施工後は同様に他の箇所も亀裂が発生してくる恐れがあるなど、素材全体の耐久性を向上させることは不可能です。事前にその辺をご理解・ご了承いただいたうえで施工させていただきます。

※劣化による亀裂があるダッシュボードは、見た目は割れていない箇所でも指で強めに押さえるとバキバキと割れてくるものが多いです。取り外した状態でお預かりしたものはこうした”隠れ割れ”も出来るだけ洗い出して施工しますので、当初のお見積りより費用が掛かる場合が多いです。現状の亀裂箇所のみの施工をご希望の場合は事前にお知らせください。

※旧車のダッシュボードは少しずつ様子を見ながら作業を進めていく必要がありますので、ある程度の時間を掛けて施工するのがベターです。症状や他のご依頼状況により前後しますが、お預かり期間は最低１週間〜とお考えください。

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